スイッチング電源の症状別故障対応法

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LEDの点滅

過電流保護が動作しています。
出力電流が定格電流値を超えると過電流保護が働き電圧が下がりLEDが消灯します。出力電流が下がると出力電圧も戻りLEDが点灯します。これを繰り返しています。

電源は正常に動作しています。

負荷が大きいので電源を容量の大きいものに変えます。
モーターなどのように起動時にピーク電流が流れる場合はピーク電流値で電源を選びます。
定常時の電流で電源を選定すると過電流保護が動作します。

 

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LEDの消灯

LEDの消灯は電源が出力していません。入力電圧、過電圧保護、センシング、リモートコントロールなどを確認します。

入力されていない

電源に適正電圧が入力されていない。
電源の入力側のヒューズ断やブレーカーが落ちていることがあります。
ヒューズが切れていれば交換しブレーカーは戻します。配線も念のため確認します。

過電圧保護が動作

過電圧保護が動作すると出力停止します。

定電圧電源の出力電圧が上昇することはありません。
原因は負荷側から電圧(逆起電圧)がかかると過電圧保護が動作します。
逆起電圧は負荷がモーターの場合にモーターの電流が大幅に変化した時に電源側にかかる電圧のことです。実際再現実験は難しいです。

それらを対策した後、一旦入力をOFFし再入力します。
それでも出力しない場合は電源自体の故障もありますのでメーカーへ返却します。

センシング端子がオープン

センシング機能がある電源はセンシング端子(+S、−S)がオープンになっていると出力電圧が上がり過電圧保護が動作し出力停止します。

センシング端子と負荷を接続するか、センシング端子と電源の出力端子(+V、−V)とショートピースでつなげるかします。

リモートON/OFFコントロールがOFF

リモートコントロールでOFF信号を電源に出すと電源は出力停止します。
OFF信号は0.5V以下の電圧をコネクタに入力することで電源を入力したままOFFすることができます。

リモートコントロール信号をOFFからONに戻します。

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ファンの異常

停止

ファンの故障以外に軽負荷(10%以下)時とリモートコントロール機能がOFF時に電源のファンが停止します。
電源自体は正常です。

異音

前述した「異音(ファン)」と同じです。

 

出力異常

出力停止

前述の「LEDが消灯」と同じです。

出力電圧が高い

出力電圧可変ボリュームが右へ(時計方向)回っています。

出力電圧可変ボリュームを左へ(反時計方向)戻します。

出力電圧が低い

装置側の電圧ではなく電源側の電圧を計ります。
出力電圧可変ボリュームが左へ(反時計方向)回っています。
出力電圧可変ボリュームを右へ(時計方向)戻します。

または電解コンデンサの容量抜け(寿命)の場合もあります。
電源を交換します。

出力電圧が不安定

過電流保護が動作しています。
出力電流が定格電流値を超えると過電流保護が働き電圧が下がり、出力電流が下がると出力電圧ももとに戻ります。これを繰り返します。

電源は正常に動作していますので電源の容量を大きいものに変えてください。

 

以上で記事は終わりです。

修理・解析方法は各メーカーで異なりますので確認した上で依頼してください。
お読みいただきありがとうございました。

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