日本は高齢化社会だとよく言われますがそもそも高齢者とは何歳からいうのでしょうか?
国連の世界保健機関(WHO)によると
65歳以上の人のことを高齢者
65-74歳までを前期高齢者
75歳以上を後期高齢者と定義されています。
前期高齢者・後期高齢者という言い方は厚労省が考えたものだと思っていましたが違うようです。
日本の高齢化率は2017年時点で27.7%と過去最高となり世界でも最も高い水準です。
また2060年まで一貫して高齢化率は上昇していくことが予想されており、2060年時点では 約2.5人に1人が65歳以上の高齢者(高齢化率40%)になる見込みです。
日本の医療費と医療機器市場
日本の医療費
厚生労働省の「2018年度 医療費の動向」によると日本の医療費は 42.6 兆円で前年度に比べ約 0.3 兆円の増加となり2年連続で最高額を更新しました。
これは国民一人あたり33万7000円、75歳未満が22万2000円に対し75歳以上では93万9000円になります。
高齢化や医療技術や医療機器の発展により医療費は増加傾向にあり今後も増え続けると予想されています。
日本の医療機器市場
さて、厚労省の「医療機器産業政策について」によると日本の医療機器市場規模は2017年度は約3兆円で過去最高でした。
また医療機器は大きく「診断機器」「治療機器」「その他」に分けられます。
「診断機器」はCT、MRI、エコー、体温計、血圧計、内視鏡、X線フィルムなどで7,000億円
「治療機器」は人工関節、カテーテル、ペースメーカー、注射器などで1.6兆円
「その他」は歯科材料、歯科用椅子、マッサージ機、コンタクトレンズ、手術用手袋などで7,000億円
医療機器市場(約3兆円)のうち、金額ベースでは治療機器(カテーテル、ペースメーカー 等)が53%、 診断機器(内視鏡、CT、MRI等)が23%を占めます。
一般的に治療機器 の成長率が高く市場規模も大きいですが、輸入比率が相対的に高いです。
電源を搭載するのは主に「診断機器」の中でも画像診断装置(X線撮影、CT、MRIなど)と生体現象計測・監視システム(エコー、生体情報モニターなど)などで市場規模は約5,000億円です。
MRIやCTの価格は数億円するものもあり台数は大量にでるわけではありません。
仮に0.1%を電源需要とすると約5億円がスイッチング電源需要になります。
装置価格は高いのですが電源需要は思ったよりありません。