国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)のこと。1906年にイギリス(ロンドン)に設立され1948年にスイス(ジュネーヴ)に移転し現在に至ります。
最新の科学技術にもとづいて各国の規格のベースとなる電気及び電子技術分野の国際規格の作成を行う国際標準化機関で、各国の代表的標準化機関から構成されています。
現在では130ヶ国以上が参加していて、このうち65カ国が正式会員、他の69カ国はAffiliate Country Programme(加盟国プログラム)と呼ばれ、正会員ではないがIECに参加して自国の工業化推進の補助となるよう考えられています。
IEC憲章で規定された標準化範囲は、あらゆる電気/電子工学技術に及び、具体的には発電と送電、エレクトロニクス、磁気学と電磁気学、電気音響学、マルチメディア、遠隔通信です。
IEC規格はあくまで国際規格であり法規ではないため、各国が自国の規格に採用してはじめて法律になります。 IEC規格とCISPR規格は、アメリカを除く多くの国で、自国の規格(EN規格、GB規格、AS規格など)に引用、或いはモデファイされて利用されています。