AWGは「American Wire Gauge(アメリカンワイヤゲージ)」の略でUL規格の電線の太さに関する規格です。
UL規格は危険性のある電気器具等から生命や財産などを守ることを目的として、アメリカ保険業者安全試験所「UL(Underwriters Laboratories Inc.)」が策定した民間の安全規格ですが、米国規格協会(American National Standards Institute=ANSI)により米国国家規格として認められています。そのため購入時にはアメリカのメーカーや連邦政府、市政府の各機関などはUL適合品であるということを条件としています。UL規格はアメリカ以外の国にもよく知られており、アメリカへの製品輸出にはUL認定の取得が必須となっています。
AWG規格の単位
AWGは電線の導体の太さを表す単位です。電線の導体部分の直径に段階をつけて「AWG 〇〇」と表示します。数字が大きくなるほど直径(面積)が小さくなります。AWG20よAWG24の方が細くなるのです。
WIKIに以下の一蘭表がありました。実際はAWG40まであります。
法則性はありそうなんですが、小学校で習った半径(r)と円周、面積で計算してみました。
AWGの各数字間の直径をみると各数字間が約1.12倍になっています。直径1.12倍になると円の面識は1.25²=1.25倍になります。
抵抗値の計算時に気をつけないといけないのが、電気抵抗率の単位です。
Ω/kmやΩ/mやたまにmΩ/mなどがあります。
単位を間違うととんでもない数字になります。
日本の電線JIS規格 SQ
日本では電線の導体の太さを表す単位はJIS規格で定められているSQ(スケアorスケ)です。SQは電線の断面積(mm²)のことで「スクエア・ミリメートル」と読みます。日本のJISはこの「スクエア」から単位を「SQ(スケア)」としたようです。
SQはAWGと逆にSQの数値が大きくなればなるほどケーブルの断面積も大きくなります。上の一覧表では面積(mm²)のところがJISのSQになります。
例えばAWG20のところをみると断面積は0.518(mm²)です。0.518SQになりますが互換表ではAWG20≒0.5SQとしています。おおよその値なのでピッタリの数字ではありません。なお、AWGとSQの電線・ケーブルの互換表はケーブルメーカー各社が公表しています。