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スイッチング電源の納期遅れとその対応

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スイッチング電源の納期遅れや客先からの短納期要求については、電源がない以上どうしようもありません。客先の装置出荷ができない、特に期末にその装置の売上如何によって客先の売り上げが達成できるかどうかとなると、客先も「はい、そうですか。」というわけにもいきません。

客先が主力ユーザーの場合、もうそこは政治判断するしかありません。つまり他のユーザーの納期を遅らせてもそのユーザーの電源を緊急で作のかということです。当然そうなると他のユーザーの納期が遅れます。ユーザーはみんな平等で’横入り’はダメという考え方もありますが、電源購入額や需要などにより客先の’優遇度’は当然変わるし変えるべきだと思います。

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納期を優先するのか?機種を優先するのか?

そのうえで最初に営業が確認することがあります。それは、納期を優先するのか?機種を優先するのか?です。どちらを優先するのかです。これは客先に選んでもらうしかありません。客先は機種も納期も両方優先だと言うでしょうが、それでもいいのです。客先にボールを投げ、客先が回答することに意味があります。

一番悪いのは営業側が生産の回答を待ち、その回答を客先に伝え、また客先からの回答を生産側に伝える’子供の使い‘をすることです。そうなると、どんどん客先の質問がややこしくなります。「半導体の納期が悪いというが、どの半導体なのか?」「半導体の機種名は何?」「半導体メーカーに直接依頼するので連絡先は?」などということになります。

電源の機種を優先するのであれば、電源を作るしかなくそれまで客先は装置の生産ができません。一方、納期を優先するのであれば同様な仕様のスイッチング電源であればなんとかなります。例えば同機種でカバー付きのものやCO2など基板にコーティング処理したものなどの準標準タイプです。これらは電気仕様は同じで機種名が違うだけです。

準標準機種がない場合は同モデルで容量の大きいタイプで探してみます。例えば50W品であれば75W,80W、100W品であれば150Wなどです。あまり大きいと装置に入らないことがあります。
それもない場合は違うモデルで同じ仕様の電源を探してみます。モデル名、機種名も違いますが電気仕様はほぼ同じなので置き換えることは可能です。

客先に電源以外の生産を進めてもらい、装置の試験は代替えの電源で実施してもらい、正式な電源が納入されて置き換えることにします。少なくとも電源が揃わないと装置の生産ができないことはありません。

考え方を変えてそれなら代替えの機種を正式に図面に書いてもらうのはどうでしょう。例えばその代替えの電源の機種名を副材扱いで’追記’してもらうのです。電子部品では副材や2機種併記は当たり前です。それもだめなら、一旦違う電源の機種で装置を納入して正式な電源が納入されてから電源をメンテナンス時などに入れ替えたらどうでしょうか?

最後は最終の装置の納入先(エンドユーザー)に昨今の電源の納期状況を説明し正式な電源が入るまで、代替えの電源でなんとか運転してもらうしかありません。

これらの提案をどんどんして客先に「No」と言わせてもいいのです。これだけメーカー側がいろんな提案をしましたがユーザー側は全部だめでした。それは機種を優先したためということになります。

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スイッチング電源の納期悪化時のスペックイン活動

いままでは客先の新製品開発のスイッチング電源の選定は基本1機種でしたが、昨今のスイッチング電源の納期悪化状況を考えるとかなりリスクがあります。つまり、電源が必要な時にそのメーカーの電源が入手できなければ装置の出荷ができません。リスク回避するには他メーカーの同等機種を仕様書に記載しておくことが重要です。単純にいえば納期遅れのリスクは1機種だけを選定した時に比べると半分の50%になります。また、2機種をスペックインすることにより競争原理が働き、スイッチング電源の価格が自然に下がります。これはよくあることですが、スイッチング電源を1社からしか購入しないユーザーは、2社以上から購入しているユーザーより高い価格で購入しています。競争が起きないので当然と言えば当然です。

ただ、スイッチング電源を2機種スペックインするデメリットがあります。装置メーカーが試験をする際に手間が2倍になることです。これもどこまで試験をやるかによりますが、電源の入力した時や切った時の装置の挙動とノイズ試験を中心にやればいいのではと思います。それと電源が2機種になるのでメンテナンス用に保持する機種が倍になりそれに伴う管理費が増えます。これらのデメリットが納期遅れで出荷できないリスク回避するプラス面より大きいのであれば仕方ありません。

スイッチング電源の営業もこれからは競合他社が先にスペックインしてロストしたとしても、2機種目の副材としてスペックインすることができます。今後はそれが普通になってくると思います。つまり、1番目にスペックインしても、必要な納期に納入できなければ、2番目にスペックインしたメーカーが受注するということです。つまり長期的な半導体不足により、スイッチング電源メーカーの生産力(資材調達力)が重要になってくるでしょう。電子部品メーカーの系列であるTDKラムダが優勢になってくると思われます。

 

 

 

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