スイッチング電源の失敗しない選び方【わかりやすく解説します】

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スイッチング電源とセットでノイズフィルタも選ぶべき

 

次にノイズの基本的な説明をします。

ノイズとは

私たちの生活は電子機器で囲まれています。これらの機器・装置は必ず電気的なノイズを発生させます。ラジオやTV に雑音や画像が乱れたりすることくらいは経験あると思います。それくらいならいいのですが、工場の産業機器が誤動作したり、医療機器(ペースメーカーなど)が停止したり、駅の無線機が雑音で聞こえないとなると大変なことです。

ノイズはその伝わる経路から「伝導ノイズ」と「放射ノイズ」の2つにわかれます。
伝導ノイズはケーブルやプリント基板のパターンから伝わるノイズです。放射ノイズは空中から伝わるノイズです。

AC電源で動作する装置・機器はACという共通の電源ラインで繋がっているともいえます 他の装置で発生したノイズがACライン上に伝わり誤動作することもありますし、反対に自分の装置が発生したノイズが他の装置を誤動作させることもあります。
そのAC入力部はノイズの侵入口でもあり出口となりますので、そこにノイズフィルターをつけます。

 

雑音端子電圧とは

スイッチング電源は半導体で高速でスイッチング(入り切り)して電圧を降圧させていますので高周波ノイズが発生します。

その高周波ノイズが入力電線を伝わって入力ラインに戻るノイズを「雑音端子電圧」といいます。
各国で雑音端子電圧に対する規制があります。内容はほぼ同じです。

 

CISPR:国際電気標準会議
EN:欧州
FCC:アメリカ
VCCI:日本

 

ノイズフィルターはスッチング電源の前段に置き、ケーブルを伝わるノイズを減衰するために使います。つまりスイッチング電源から発生するノイズをACラインに戻さないようにするのが主な目的です。

なお、スイッチング電源から出る放射ノイズはノイズフィルタでは減衰できません。
そのノイズは「雑音電界強度」として各国に規制があります。

 

ノイズフィルタの選び方

ノイズフィルタはスイッチング電源より電気仕様項目は少なく簡単に選ぶことができます。

以下の基本仕様が決まればノイズフィルタを選択できます。

定格電圧
・定格電流
・形状

内容は以上となります。お読みいただきありがとうございました。

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