スイッチング電源の入力回路は「コンデンサ・インプット型」と言います。入力投入時に入力平滑コンデンサを充電するためにピーク電流が流れます。その流れ込む最大瞬時電流を入力サージ電流と言います。
その値は入力電圧(AC100VかAC200V)や入力のタイミング、突入電流防止回路によって異なりますが、15A〜40Aになります。流れる時間は5msと短いですが定格電流の何十倍の電流が流れますので電源の前段のヒューズやリレーの容量を決めます。
ヒューズは普通溶断型かスローブロータイプ(大電流が流れてもすぐに切れない)を仕様し、定格電圧・電流値の選定に加え、サージ電流値と時間に関係するサージ電流容量が選定のポイントです。電源毎に内蔵されているヒューズと同じものを使います。
スイッチング電源を複数台用いる場合には 入力サージ電流は加算されます。各電源のヒューズ定格の総和かそれ以上のものを使用します。特に突入電流で前段のヒューズが溶断し たり、ブレーカが動作しないようにヒューズの溶断特性やブレー カの動作特性を十分確認し選んでください。