ACはAlternating Current(交互に替わる電流)の略で電流の向きと大きさが周期的に変化します。
身近な交流はコンセントの電圧のAC100Vです。100Vと言いますが電圧の最大値は141Vで中途半端な値です。
上のグラフでは1往復にかかる時間は0.02秒でこの時間を周期(T)と言います。単位は秒(s)です。
また1秒間の往復回数を周波数(f)といい、f=1/T=50(Hz) 単位はHzです。関東では1秒間に50Hz、関西は60Hzです。周波数が2種類あるのは世界でも日本だけです。
出典:関西電力/教えてかんでん
さて、コンセントの電圧は一定ではなく時間により-141Vから最大値+141Vの間で変化しますが電圧を100Vと言います。本来の電圧はV=V0sinωtで表しますがこれでは全く意味がわかりません。
それで一般の人がわかるように交流の大きさを表す方法がないかと考えたところ、抵抗(電熱器)に交流を流した時の消費電力と同じ消費電力の直流電圧で表すことを考えました。つまり交流電圧100Vと同じ仕事(電力)をする直流電圧は何Vかを求めることにしました。
計算式は高校物理を習った人であればわかるのですが、ここでは結果だけを書きます。それでも問題ありません。
√2で割った値、つまり電圧の最大値141Vを√2 で割った値、100Vを実効値として平均値とは区別して表わします。
反対に実効値100Vの最大値を知りたい時は√2をかければいいことになります。