スイッチング電源の故障時のチェックポイント

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出力電圧が低い場合

 

出力電圧の設定値が低い

出力電圧可変ボリュームや出力電圧外部可変機能で出力電圧を低く設定しすぎていることがあります。
出力電圧可変ボリュームを時計回りに回し電圧を上げてください。あまり回しすぎると過電圧保護機能が働き出力停止します。

 

最小出力電流値以下で使っている

マルチ出力電源の場合、メインの出力電圧(V1)に最小電流値規定があります。最小電流値以下で使用すると他の出力電圧が不安定になります。

例えば5V ±12Vの3出力のマルチ出力電源の場合、トランスで5Vを作り±12Vは三端子で回路を組むことが多いです。その場合ある一定以上の電流を5Vに流さないと±12Vの電圧が不安定になります。最小出力電流は仕様書に記載されています。

*マルチ出力でも最小電流値規定がないものもあります。単出力電源は関係ありません。

 

正しい入力電圧で入力されてない

前述した出力しない場合の「入力電圧が間違っている」と同じです。

 

過電流保護機能が動作している

これは前述しました出力しない場合の「過電流保護機能が動作している」と同じです。

 

 

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出力がすぐに停止する場合

 

過電圧保護機能が動作している

前述した出力しない場合の「過電圧保護機能が動作している」と同じです。

 

過電流保護機能が動作している

前述した出力しない場合の「過電流保護機能が動作している」と同じです。

 

過熱保護機能が動作している

症状は電源停止後再投入すると電源は動作し、しばらくすると出力停止を繰り返します。
これは電源の内部温度上昇により過熱保護が働いているものと思われます。

過熱保護機能はカタログに記載されてないことが多いです。というのは部品のばらつきが大きく過熱保護が何℃で動作するのか規定しづらくためカタログ上に記載していないのです。
過熱保護は他の保護機能が働かなくなった時の最後の砦です。

この場合は電源の熱が抜けるように周囲温度を下げてやることが必要です。

 

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出力電圧が不安定な場合

 

端子接続が不完全

出力端子や負荷側の端子のビスの締め付け緩み、コネクタの接触不良などで出力が不安定になります。

ネジは自然に緩みますので緩みがないか確認します。

過電流保護機能が動作している

前述した出力しない場合の「過電流保護機能が動作している」と同じです。

 

最小出力電流値以下で使っている

前述した出力しない場合の「最小出力電流値以下で使っている」と同じです

 

まとめ

スイッチング電源が故障した場合、新品であれば使い方が間違っています。

今まで使っていた電源が急に止まった場合、4〜5年使っていれば電コン寿命です。
3年以下の場合は以下のような原因が考えられますのでチェックください。

・入力電圧が間違っている
・過電圧保護機能が動作している
・リモートセンシングがオープンになっている
・過電流保護機能が動作している
・リモートコントロールがショートになっている
・電解コンデンサの寿命
・ファンの寿命
・出力電圧の設定値が低い
・最小出力電流値以下で使っている
・過熱保護機能が動作している
・端子接続が不完全

 

以上で記事は終わりです。

お読みいただきありがとうございました。

 

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