故障したスイッチング電源を返却する前にやるべき事

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電源メーカーへの修理・解析依頼

全ての電源が修理できるわけではありません。シリコンで充填しているオンボード製品、DC/DCコンバータ、パワーモジュール、POL製品は不具合解析は可能ですが修理はできません。

5つの修理解析

下の5つの修理解析うちどれで依頼するのかを決めます。

①修理
②修理+オーバーホール
③修理+部品解析
④修理+部品解析+オーバーホール
⑤部品解析のみ
①は故障部品を交換する通常の「修理」です。
②は①にプラスして寿命部品(電解コンデンサとファン)の交換を行います。なお、オーバーホールは保証対象ではありませんので費用が発生します。
③は修理した上で故障部品の解析までします。部品メーカーに解析依頼をしますので日数がかかります。ICなど故障部品によっては長期間かかります。
④は③に寿命部品の交換をしたもの。
⑤は修理する必要がない故障部品の解析のみ。部品メーカーに解析依頼をしますので日数がかかります。ICなど故障部品によっては長期間かかります。

メーカーへの連絡事項

メーカーに連絡することは下記項目です。
メーカーの所定の修理・解析依頼書がある場合はそれに記入します。

機種名
・ロットナンバー
・使用年数(1日の稼働時間)
・入力電圧
・出力電流(負荷率)
・装置・機器名(負荷)
・不具合内容
・電源の置き方と周囲温度
・購入ルート(代理店・販売店名)

ロットナンバーはメーカーにより記載場所、記載方法が異なります。わからない場合は空欄でも大丈夫です。
不具合内容は詳しく記入します。
電源の置き方と周囲温度はわかる範囲で記入します。
急ぎの場合はメーカー直送も可能ですが、基本は購入ルート経由でメーカーに返却したほうがスムーズです。

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無償保証内容

各メーカーにより表現は違いますが、無償保証内容は「電源を仕様規格内で使用して無償保証期間内に故障した場合に電源を修理または新品に交換すること」です。

電源を交換するための費用(交通費や人件費)や二次的に発生する費用、例えば電源が停止し装置がストップしたことによる損害や遺失利益まで保証していません。

主なメーカーの無償保証の内容です。

オムロン
なお、ここで言う「保証」は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発される損害についてはご容赦いただきます。

コーセル
明らかに弊社の責任(設計、製作上など)により生じた故障についても無償にて修理させていただきます。

TDKラムダ
無償修理期間内における、TDK-Lambda責任による故障につきましては、無償での当該製品の修理または代替品との交換をさせていただききます。

IDEC
上記保証期間中に弊社側の責により弊社製品に故障が生じた場合は、その製品の交換または修理を、その製品のご購入場所・納入場所、または弊社サービス拠点において無償で実施いたします。

各電源メーカーは製品シリーズごとに1年〜5年の無償保証期間を設定しています。電源の負荷率によりさらに細かく無償保証期間を分けているメーカーもあります。
例えば、負荷率が60%だと5年保証だが100%だと3年保証という具合です。取扱説明書に記載していますので確認します。

以上で記事は終了です。
お読みいただきありがとうございました。

 

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