AC/DCコンバータとDC/DCコンバータ

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スイッチング電源はその入力別にAC/DCコンバータとDC/DCコンバータに大別されます。それぞれAC/DC電源とDC/DC電源という言い方もします。AC/DCコンバータはAC(交流)をDC(直流)に変換し、DC/DCコンバータはDC(直流)をAC(交流)に変換する装置です。

なぜDC(直流)に変換する必要があるかというと、電気は発電所から工場や家庭まで長距離伝送に適した交流(AC)で配電されますが、電子部品は直流(DC)で動作します。そのためDC(直流)に変換する必要があります。AC/DCコンバータは工場や家庭のコンセントの電圧AC100V/200Vを安定的な直流電圧に変換するための装置です。

送電

発電所から送電するために設置された鉄塔

 

一方DC/DCコンバータは直流電圧を同じ直流電圧へ変換する電源で、大きく絶縁型と非絶縁型に分けられます。感電を防止しノイズをカットするために、電源の入力側と出力側は電気的に絶縁する必要があります。絶縁型DC-DCコンバータはトランスを用いたタイプでトランスの1次巻線と2次巻線は電気的に絶縁されています。非絶縁型はトランスを用いない小型タイプのDC-DCコンバータです(非絶縁型の出力電圧は低いので感電の心配はありません)。

電源は家庭や工場のコンセントから供給されるAC交流電源をDC直流電源に変換するためにAC/DC電源が使用されます。電源から負荷までに距離がある場合、電圧ドロップやノイズの問題があります。また、以前は負荷の電圧が12Vや24V、5Vと比較的高かったため電圧変動があっても影響はあまり受けませんでした。しかし最近は負荷の電圧が3,3Vや1.2Vなど低くなる傾向にあり、電源から負荷までの距離が長いと電圧ドロップなどの影響を受けやすくなります。そのためノイズや電圧変動をできるだけ減らすためにAC/DC電源の24Vや48Vなどのバス電圧を電子部品などの負荷側に近い場所で一旦受け、負荷の必要とする電圧に変換する非絶縁のDC/DCコンバータPOL(Point Of Load)が使用されます。

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