雷サージは雷によって引き起こされる過大電流のことをいい、読み方は「かみなりさーじ」または「らいさーじ」がありどちらでもいいです。
雷が工場の電柱や電線、避雷針に落ちるとその電線を伝ってビルや工場の中に流れこむ「直撃雷サージ」と木や地面に落雷した場合、その周辺にも高い電圧が発生します。 その過大電流が近くの電柱や電話線を伝って工場の中に入り込むのを「誘導雷サージ」といいます。
直撃と誘導雷サージのどちらも発生すると電線を伝って過大電流が工場の装置や電子機器、パソコンに流れ込み故障させたり最悪は焼損させてしまう恐れがあります。
雷は地域によってだいぶ差があります。気象庁のHPに雷日数の資料がありました。
出典元:気象庁 年間の雷日数
全国各地の雷日数(雷を観測した日の合計)の平年値(1981~2010年までの30年平均値)の資料です。雷が多いのは東北から北陸地方にかけての日本海側で、もっとも多いのは42.4日の金沢でした。金沢では夏だけでなく冬も雷の発生数が多いとのことです。宇都宮と比較した面白いグラフもありましたが、これを見るとまさに逆です。
出典元:気象庁 月別雷日数の平均値
機器や装置が直接落雷を受ければ、そのハードやデータは壊滅します。直雷はもうどうすることもできません。直接の落雷でなくても、その雷の電気的エネルギーは非常に大きく他のノイズとは比べものになりません。周辺の工場や同じ送電系統に落雷したしたりした場合は、サージ対策をしていれば被害は最小限に抑えることができます。
スイッチング電源の一般的な方法は入力端子の後に「サージアブソーバー」をつけることです。サージアブソーバーは瞬時であれば異常に高い電圧でもバイパスしますので、雷サージには効果があります。