一般的に300W以上の電源には内蔵ファンが搭載されています。前面には端子台やハーネスがあるためファンは電源の後方に配置されます。前面からきれいで冷たい空気を取り入れ電源内部の熱い空気を後方へ吐き出します。各メーカーはその空気の流れを考慮した上で最適な部品配置にしています。
*山洋電気製は信頼性が高く標準電源によく使われています。
ファンの構造はプラスチック製の枠(ケーシング)と羽根(プロペラ)、羽根を回すモーター部がある軸受部品です。軸受部は他にボールベアリングとグリースで構成されており、寿命にかかわるのはグリースです。
最初は滑らかに回転しますが、グリースが熱を持ちホコリも入るので徐々に固くなっていきます。モーターが回転しにくくなりグリースがさらに熱をもち固くなります。ファンの回転数が減ると電源内部に熱がこもり過熱保護(OTP)が動作しシャットダウンします。(ファンの回転数が減ると信号を出す機能があるものもあります。)